Google Workspace AppSheet第一回 Kintone比較コスト

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本日はKintone運用と比べた営業管理ツールの「コスト感」を短く整理してみました。自社の営業管理ツールを内製する時、AppSheet(Google Workspace連携)とkintoneはよく比較対象になります。今日は『費用面だけ』をギュッと要点化してみます。

AppSheetは、多くのGoogle Workspaceエディションでは、同一ドメイン内の利用を前提にCoreライセンスが追加費用なしで付与されるため、増分コストを抑えることができます。外部共有や高度なガバナンス・外部DB接続を必要とする場合のみEnterprise Plusで拡張する必要があります。

一方で、kintoneは営業管理ツール単体での契約となり、ユーザー課金が明快です。例えば、スタンダード1,800円/ユーザー/月、最小10ユーザーなどとなっています。プラグインや連携で広がる一方、ユーザー数に比例して固定費が積み上がっていきます。

ライセンス費の目安

AppSheetのライセン費用は、Starter $5 / Core $10(ユーザー/月)です。ただし多くのWorkspace版でCore込みなので、同一組織内利用なら基本的には追加課金はゼロです。外部共有や高度機能はEnterprise Plus(例:$20/ユーザー/月)を採用する必要があります。

一方で、kintoneではライト:1,000円/スタンダード:1,800円/ワイド:3,000円(ユーザー/月)となります。最小10ユーザーからの契約となっています。

概算試算

同一ドメイン内で、30名利用の社内運用の場合で試算をしてみます。AppSheet(CoreがWorkspaceに含まれる場合)の場合は、増分ライセンス費は0円です。実質のコストは開発・保守の人件費が主となります。

一方で、kintoneのスタンダードライセンスの場合は、1,800円 × 30名 × 12ヶ月 = 年間648,000円(税抜)+必要に応じてプラグイン費が発生します。Google Workplaceライセンスでは会議ツールのGoogle Meetや生成AIのGemini、notebookLMを利用できることを考えると圧倒的なコストの差となります。

トータルコスト

外部DB接続・厳格な権限設計・外部共有が多いなら、AppSheetはEnterprise Plus前提で比較します。kintoneは人数比例で増分すると考えておきましょう。AppSheetはWorkspace込みなら同一組織内は増分ゼロの設計が取りやすいということです。

kintoneはプラグイン月額が積み上がることがあります。AppSheetはGoogleサービス連携が前提で、オンライン会議ツールのGoogle Meet(録画や議事録の自動化を含む)、Googleスプレッドシート、Google Drive、Gmail、社内チャットツールのGoogle Chat連動がベースになっており、基本的にはApp Sheet単体で別途費用が発生することがありません。低コストで走らせやすいGoogle AppSheetで営業管理ツールを導入してみませんか?

社内完結の営業管理を手早く回すなら、AppSheetは初期〜運用の月額増分が最小化しやすいということがお分かりいただけましたでしょうか?すでにMicrosoft365環境でインフラを構築している場合や、エクセル、wordを主体的に活用している場合などはKintoneを採用する可能性もあります。部門横断で拡張し、外部連携や大規模運用を前提にするなら、kintone均一な課金設計とエコシステムで読みやすいというメリットがあります。

まずは社内のDX要件とユーザー範囲(社内のみ/外部共有あり)を固め、Coreで足りるか=Enterpriseが要るかを判断してから年額試算に落とすのが最短ルートです。

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