株式会社シセイラボです。前回のブログに引き続き、本日は検索キーワードの3種類別のSEO対策について触れてみたいと思います。前回のブログは下記を参照ください。
ナビゲーショナルキーワードのSEO
ナビゲーショナル(Navigational)キーワードにおけるユーザーの検索目的は「特定のサイトや特定のページに行きたい!特定の情報が知りたい。」というものでした。例えば、【YouTube】や【Amazon ログイン】などの検索キーワードがナビゲーショナルキーワードの例です。
ナビゲーショナルキーワードの対策としては、ユーザーの利用キーワードとできれば完全一致する検索結果の表示、正式なブランド名や会社名がページタイトルに表記されていることが重要です。つまりSEO対策としては、サイト名・ブランド名での指名検索の最適化(Titleに正式表記+略称、サイトリンクの整理)が必要になります。
また、例えばAIが検知しやすいような構造化データであることも重要です。一般的には、サイト内のFAQで質問に対する公式な回答や、Googleビジネスプロフィールの住所表記、営業時間表記、電話番号などの定期的な見直しと統一化が重要となります。
さらに、ユーザーのペインポイントを想定した指名ワードのFAQの設定も重要です。例えば、Amazonにログインしたいけどできないというペインポイントに対してAmazonは、【Amazon ログインできない】などの指名ワードのFAQを用意しています。また、【◯◯温泉 予約 方法】などのユーザーの検索キーワードを想定して、予約方法についてFAQを事前に用意することで、ユーザーのペインポイントを解消することが可能となり、結果的に上位表示されたり、AIで引用される可能性が高まります。
そして、検索エンジンでキーワードを検索した際に表示される検索結果のページ(SERP: Search Engine Result Pageの略)では、サイトリンク、Googleビジネスプロフィールのナレッジパネル、ローカルパック(Google検索で「地域名 + 業種」などのキーワードで検索した際に、地図情報と共に検索結果の上位に表示される3つのビジネスリスト)に該当していることが重要です。
ナビゲーショナルキーワードを使うユーザーは『ナビ代わり』に検索しています。そのため、最も基本的な注意点としては、ブランド表記の揺れが流入を落としてしまうという理解です。公式サイト、LP、Instagram…全てのチャネルで正式名を統一した表記を確認しましょう。カナ、英字の統一、半角全角まで揃っていれば完璧です。
インフォメーショナルキーワードのSEO
インフォメーショナル(Informational)キーワードにおけるユーザーの検索目的は「知識や方法を知りたい!」というものでした。例えば、【AIとは】や【イタリア料理 レシピ】や【ニヒリズム 解説】などの検索キーワードがインフォメーショナルキーワードの例です。ユーザーは情報を納得するまで探索しますので、目次や適切なタイトル属性(h2, h3)の設定、図解や動画などを用意し、網羅性×読みやすさを重視します。インフォメーショナルキーワード検索のゴールは「知る」ことで、答えや解説がゴールです。そのため、情報の出所となる著者情報、実績、一次データ、引用元などE-E-A-Tの明示を意識します。
そして、検索エンジンでキーワードを検索した際に表示される検索結果のページ(SERP: Search Engine Result Pageの略)では、よくある質問、動画、画像、ハウツー、FAQリッチリザルトなどを用意しましょう。
基本的な注意点としては、情報の客観性や純度です。ユーザーが、『売りが強すぎる』と感じて離脱しないために情報の純度を守りましょう。
トランザクショナルキーワードのSEO
トランザクショナル(Transactional)キーワードのユーザーの検索目的は「購入・予約・申込みなどの行動」でした。例えば、【iPhone 15 購入】や【ホテル 東京 予約】や【山形 航空券】などの検索キーワードがトランザクショナルキーワードの例です。
このようなユーザー行動に対しては、商品名+属性(価格/在庫/地域)での最適化、ページ速度・モバイルUX・ファーストビューの信頼要素(評価、実績、返金保証等)構造化データとなる商品、申込方法、評価レビュー、ビジネスプロフィールの口コミ数、限定チケットやイベントやキャンペーンの表示が重要です。
ユーザーの意思が強く、企業側のコンバージョンに近いユーザーの意思決定になりますが、検索エンジンでキーワードを検索した際に表示される検索結果のページ(SERP: Search Engine Result Pageの略)では、ショッピングページ、ローカルパック(Google検索で「地域名 + 業種」などのキーワードで検索した際に、地図情報と共に検索結果の上位に表示される3つのビジネスリスト)の表示のためのMEO対策、レビュー星の評価件数や表示が重要になります。
基本的な注意点としては、情報過多になりすぎないことです。また、ユーザーの目的はある程度明確なので、まずは企業への問い合わせのUXを重視した迷わない設計(価格・CTA・証拠を一画面に)が大切になります。
—-次回のブログに続く—–