DXは「導入したか」ではなく「成果が現場で再現されるか」で評価すべきです。そこで有効なのが、社内外の成功事例を競い合い、可視化し、横展開を加速させる「ベストプラクティスアワード」。称賛を制度化することで、点の成功を面の成果へと変えることができます。


ベストプラクティスアワードとは?
ある領域における優れた取り組み(ベストプラクティス)を表彰し、広く共有する仕組みやイベントのことを指します。
例えば、成功事例の可視化があります。DX導入で「何が成果を生んだのか」を社内外に明確化することが可能です。また、ナレッジの共有と横展開が可能になります。点在する成功を全社的・業界的に展開しやすくすることが可能です。
さらに、従業員のモチベーション向上に寄与します。表彰制度によって現場のチャレンジ意欲を高める狙いがあります。最後に、ベストプラクティスアワードの導入はデジタルの文化を定着させます。DXを単なるプロジェクトではなく「企業文化」として根付かせることが可能となります。


導入で期待する効果
ベストプラクティスアワードを社内に導入することで期待される効果を抜粋します。
- 成功の定義が統一され、指標(時間短縮・品質・売上・NPS・EX)が明確になる
- ブラックボックス化された現場知が共有資産になり、横展開の速度が上がる
- 参加者が『表彰される仕事』を設計し、自走する文化が育ちます
- 失敗からの学習も評価対象にし、挑戦を促進することができます
- 採用・広報効果が生まれ、DXが経営アジェンダとして定着します


ベストプラクティス設計のポイント
ベストプラクティス設計のポイントはなぜやるか?(WHY)、誰のためにやるか?(WHO)、いつやるか?(WHEN)、何をやるか?(WHAT)、どのようにやるか?(HOW)、そしてどのタイミングでやるか?(WHERE)を整理することです。
漠然と実行せずに、ポイントを押さえて定着させましょう。
- なぜやるか?(WHY)
- 誰のためにやるか?(WHO)
- いつやるか?(WHEN)
- 何をやるか?(WHAT)
- どのようにやるか?(HOW)
- どのタイミングでやるか?(WHERE)
また、WHYを決めるにあたり、並行して審査基準を設けることやどのように応募してもらうかなども考えます。応募後のフィードバックを入れるか入れないかで最終的な精度が変わってきますので、IT部門があれば連携します。
公開したベストプラクティスは会社の資産としてポータルなどで全社共有できるようにすると良いですね。
DXはツール導入では終わりません。現場や組織の成果を測り、従業員や参加者を称え、複製する仕組みを組織的に創造しましょう。
小さく始めて、毎期の『勝ち筋』を増やしていきましょう。詳しく設計したい方は当社へのご連絡お待ちしております。
