想像以上を、創造で。— SHISEILABO STORY

はじめに —— 仕組みの奥にある「なぜ」を話したい
前回の記事「日本をデザイン大国に。—— 新たな主力事業「D4U」を始めます」では、顧問デザイナーと企業のマッチングサービス D4U の仕組みと料金をご紹介しました。今回はその奥にあるもの——私たちがどんな信念でこのサービスを設計したのかを、5つの理念としてお話しします。
サービスの機能は真似できても、理念は真似できません。そしてD4Uは、理念から逆算して料金もルールも決めたサービスです。
理念1:日本をデザイン大国に。
デザインは企業の競争力を左右します。世界ではデザインが経営の中枢に置かれ、プロダクトの価値を、採用を、株価さえも動かしています。それなのに日本の多くの会社——とりわけ中小企業・店舗・スタートアップには、デザインの専門家が隣にいません。「デザインは余裕ができたら」「とりあえず自分たちで」。その積み重ねが、良い商品が正しく伝わらない国をつくってきました。
私たちは、これを才能の問題だと思っていません。出会いの構造の問題だと考えています。日本には実力あるデザイナーが大勢いて、デザインを必要とする企業が大勢いる。足りないのは、両者が適正な条件で出会い、続けられる仕組みです。だからD4Uのビジョンは「日本をデザイン大国に。」——精神論ではなく、構造をつくることで実現します。
理念2:企業のそばに、いつもデザイナーを。
これまで企業とデザイナーの関係は、両極端でした。単発の「都度発注」か、高額な「常駐・人材紹介」か。都度発注では品質もトーンも安定せず、ブランドの一貫性は育ちません。常駐は中小企業には手が届きません。
D4Uが提案するのは第三の関係——「顧問」です。弁護士や税理士に顧問がいるように、デザインにも顧問がいていい。「これどう思う?」を気軽に投げられる相手が隣にいるだけで、意思決定は速くなり、ブランドはぶれなくなります。デザインを「発注するもの」から「相談するもの」へ。それがこのサービスの核心です。
理念3:中抜きしない。

D4Uの設計で最も大切にしたのが、これです。当社がいただくのは、契約時のプラットフォーム利用料だけ。制作費からは1円も手数料を取りません。デザイナーが提示した金額は、そのままデザイナーに渡ります。契約後の関係に当社は割り込みませんし、直接契約への移行も自由。移行料も囲い込みもありません。
なぜか。仲介者が関係に居座り続けるほど、企業とデザイナーの信頼は育たないからです。クラウドソーシングの高い手数料は、デザイナーの取り分を削り、価格競争を加速させました。私たちは逆を行きます。プラットフォームの仕事は「最高の出会いをつくること」まで。その先の信頼関係は、おふたりのものです。
紹介に利用料、あとは直接。仲介者は、信頼の邪魔をしてはならない。
理念4:同じお題が、公平をつくる。
D4Uの登録デザイナーは全員、同じお題——「自身の名刺」を1点——を制作して提出しています。実績の量や営業トークではなく、同じ条件の作品で見比べられるから、企業は同じ物差しで「相性」を判断できます。
これはデザイナーのための公平でもあります。キャリアの長さや知名度に関係なく、一枚の名刺に込めた実力がそのまま伝わる。苦手なカテゴリは登録時に申告できるので、合わない依頼は届かない。実力が正しく伝わり、仕事の中身で選ばれる場——それが価格競争から抜け出す唯一の道だと、私たちは考えています。
理念5:デザイナーの数だけ、デザインがある。
「良いデザイン」はひとつではありません。老舗の和菓子屋に合うデザインと、SaaSスタートアップに合うデザインは違う。だからD4Uでは、運営がデザイナーを割り当てません。選ぶのは、企業自身です。実績・得意分野・料金を見比べ、名刺一枚の作風に惹かれた相手を指名する。相性が合わなければ、契約から14日以内なら選び直せます。
多様なデザイナーがそれぞれの世界観で選ばれ、多様な企業がそれぞれの「らしさ」を手に入れる。画一的な「正解のデザイン」が量産される世界ではなく、デザイナーの数だけデザインがある世界。それが私たちの目指すデザイン大国の風景です。
おわりに —— 至誠を、仕組みに。
シセイラボの社名には「至誠」——まごころ、真摯さ——という言葉が息づいています。私たちはこれまで、200社超のクライアントと「短期的な利益より長期的な信頼」で向き合ってきました。D4Uは、その至誠を個社への伴走から、仕組みそのものへ広げる挑戦です。手数料を取らないのも、囲い込みをしないのも、同じお題で公平に比べるのも、すべては信頼が育つ構造のため。
デザインの力を必要とするすべての企業に、頼れる顧問デザイナーを。実力あるすべてのデザイナーに、正しく選ばれる場を。今後3年、私たちはこの理念に投資していきます。
D4Uの仕組み・料金の詳細は前回の記事「シセイラボの新たな主力事業「D4U」を始めます」を、サービスの詳細は公式サイトをご覧ください。
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